パワースポットで町おこしした例とは?

スピリチュアルブームから始まり、近年大ブームとなったパワースポット巡り。それに伴い、町おこしを狙う自治体が後を絶ちませんでした。町おこしプロジェクトの規模や、地域によって、大きさや期間は様々です。大成功を納めて世界遺産に登録されるまでになった例もあれば、一発屋のような感じで小さなブームを起こして消えただけの例もありました。いずれにしても、それぞれが興味深いエピソード満載なので、コラムとしてお楽しみいただければと思います。


各都道府県・市町村が町おこしする理由

町おこしは、寂れてしまった地域を再び活性化させることが目的です。では、活性化とは具体的にどんなことを表すのでしょう?地域が活性化する、それはその地に観光客が多く訪れ、それによる経済循環が成り立っている状態のことを言います。

パワースポットで町おこしした例1

地域活性化を行うには、いくつか抑えておかなければならない手順があります。まず、自分たちの住んでいる地域のどこが素晴らしいのか、何が面白いのかを住んでいる人がしっかりと知っていること。次に、それをアピールし、発信して行く力を集めなければなりません。 更に、アピールした内容に相応しく、観光地や地域の環境を、訪れる人のために整備することが、経済的に可能なこと。以上のようなことを行うためには、人材の確保が不可欠です。また、宣伝の方法や環境整備が大掛かりな場合は、それなりの自治体に、設計や工事等を依頼することになりますので、大規模な予算も必要になります。そう考えると、町おこしが一大プロジェクトであるということが、イメージしやすいでしょうか?


町おこしで有名な成功例・失敗例

最近で最も成功した町おこしといえば、富士山の世界遺産登録に伴う町おこしの数々でしょう。富士山を世界遺産に登録するという目標を共有した有志の人々は、富士山の環境整備に取り組みました。富士山自体からゴミをなくすプロジェクトもありましたし、富士山周辺の町や村の宿泊施設を整備し、訪れる人を増やすような取り組みもありました。

パワースポットで町おこしした例2

また、富士山の歴史的価値や自然としての価値をアピールする優れたテレビ特番なども組まれました。特に印象的だったのは、「富士山の見える町として」という理念を掲げた、たくさんの小さな町や村が、積極的に活性化に取り組んだことです。最初は市民レベルの運動だったのが、国家レベルのプロジェクトとなり、やがて世界中に発信され認められた、素晴らしい例です。紀伊山地の霊場、白神山地の霊場なども世界遺産に登録されましたが、町おこしという視点においても語るならば、今のところ、やはり富士山の例は他に類を見ません。 一方で、町おこしでの失敗とは、どういうことなのでしょうか?近年、B級グルメやゆるキャラで、町おこしを図る例が後を絶ちません。しかし、B級グルメとゆるキャラだけに頼る町おこしは、無理があるとしか言いようがありません。B級グルメもゆるキャラも、あくまで町おこしのヘルプ。やはり主役はその土地の文化、歴史、自然的なのです。


パワースポットを作って町おこし例:分杭峠

1995年にとある中国人の気功師によって、「ゼロ磁場のスポット」としてテレビ番組で紹介されてから、有名になったのが、長野県の分杭峠です。この分杭峠ですが、一見して、特別なものは何もなく、ただの自然豊かな峠という感じの土地です。交通アクセスも決して良くなく、特に放送当時は数時間に何回か、バスが通るだけ。それでも、放送の直後から、分杭峠を訪れる観光客は爆発的に増えたというのですから、テレビの力はすごいものがありますね。せっかくだからということで、長野県伊那市は、そこをパワースポットとして宣伝することにしたのでした。結果は静かで熱いブームということで、大成功と言えるのではないでしょうか。

パワースポットで町おこしした例3

ハード面においても、交通のアクセスが悪すぎる場所だったため、シャトルバスを走らせることに。また、ゼロ磁場が感じられる場所の案内を、看板で分かりやすくしたり、ベンチとしても使える階段を作ったりと、伊那市は頑張りました!頑張ったのは市だけではありません。途中、「ゼロ磁場丼」なる看板や「ゼロ磁場の水」なるペットボトル飲料が売られているお店があるところを見ると、市民も一丸となって町おこしに取り組んだということが伺えます。 それにしても、ちょっと異様な光景なのが、分杭峠の特徴です。コアなスピリチュアルファンらしき人々が、磁石を片手にゼロ磁場を求めてウロウロとしています。山頂の階段には、やはり磁石を手にした人々が整列して座り、ゼロ磁場を浴びている、そんな光景に出会います。ちなみに…ゼロ磁場の科学的根拠は無いということです。


パワースポットから地域を活性化した例:戸隠神社奥社

分杭峠とは対照的で、富士山の例ともまた違うのが、長野県の戸隠神社の例です。何が違うのかというと、「パワースポットから地域を活性化する」ということを、神社設立の当初からずっと行ってきたという点です。

パワースポットで町おこしした例4

戸隠神社は、比叡山、高野山と並んで、日本人の山岳信仰の対象として代表的な場所です。比叡山や高野山が、仏教色が強く、僧の修験場としてのイメージが強いのに対し、戸隠神社はもう少し庶民にも開かれたポピュラーなスポットでした。戸隠神社をポピュラーに仕向けた最初の時代は、おそらく平安時代後期のことだと言われています。この頃の、特に庶民の宗教観はとてもおおらかなものでした。仏教も神道も密教も、特段の区切りはありませんでした。 ですので、それぞれの集団によって、教えが習合して次々にオリジナルの教義が生まれていたりということが、普通だったのです。そして、それを同じ寺に集まってやっていたのですから、すごいですよね。そのうち、真言宗だろうが、神道だろうが、みんなで一緒に同じ山に登って巡礼し、パワースポットにあやかりたいと思う人が増えてきました。そう、高野山や比叡山の巡礼や修行よりもカジュアルに、楽しく。 そして、それを叶えるように、観光地のように親しみやすい存在になった戸隠神社。この時代から訪れる人が後を絶たないのは、気軽に巡礼できるパワースポットとしての戸隠神社を、様々な形で支えてきたからでしょう。戸隠神社周辺、立派な宿坊が立ち並ぶ街並み自体も文化遺産となっています。このことは、古くから町ぐるみでこのパワースポットを有名にしてきたという証拠に他なりません。 この歴史は現在も脈々と受け継がれています。最近は巡礼ツアーなるものも組まれ、宿坊に泊まり、座禅や精進料理を楽しめるそうです。修行がレジャーになるとは、考えたものですね。


まとめ

以上のように、一つのパワースポットが流行させるのには、そのスポットが存在する町や村のバックアップが必須だということです。パワースポット巡りと町おこしが成功する鍵は、ちゃんとした歴史的根拠に基づいたものをウリにすることが第一です。その次に、それに親しみやすいような工夫をすること。それがゆるキャラを使っての宣伝だったり、B級グルメの紹介を絡めてのアピールだったりする、ということなのです。いずれにしても、その辺りに成功の鍵や失敗例のツッコミどころがあるので、そういう視点で見てみるのも面白いかもしれません。

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